カタログ販売やテレビのショッピング番組で売り上げを左右するのは言葉の力だと言う。
たった1つの表現、説明の順序、力点の置き方を工夫するだけでセールスの成績は劇的に上がると言い、そのノウハウを30のポイントに絞って明かす。
また、通信販売のみならず、人的販売の現場でも応用できるように解説を加えていく。
手ごわい顧客の心を動かし、ついには購買を決めさせてしまう「心理的トリガー(引き金)」の存在を見極めろと指南する。
“引き金”の1つが「一貫性の原理」だ。
ある商品本体と付属品を売りたい場合、まずはシンプルに本体のみの購入を促せという。
セットの価格には二の足を踏んでいた顧客も、本体を買うと決断した瞬間から一貫した購買行動を取ろうとする心理が働く。
結果として「ついで買い」には寛容になると解説。
また、商品に欠点がある場合は、最後に明かすのではなく、真っ先に伝えてしまうと案外納得してもらえると言う。
そのほか「顧客はまず商品を感覚で納得し、その後に理屈を求める」「その商品を既に所有する人々を魅力的に語って、『帰属欲求』を満たしてやれ」など、ユニークな助言が続く。
「マーケティング」に興味のある人は必読。
30の項目の中でも、下記の3つは、特に重要。
■「感覚」
・アメリカ
・米国
・America
・USA
意味は全部一緒でも、全然、感じ方が違いますよね。
この感覚の違いを認識していることが、超、重要!
■「一貫性の原則」
人間は、一度、こうすると決めて行動を開始したら、それをし続ける。
つまり、少量でも買わせてしまえば、あとはそれを買い続ける。
■「単純明快さ」
人間は、シンプルなことでないと理解できない。
・「1日1錠、この薬を飲む」は覚えていられるが、
・「3日間は1日1錠、次の4日間は1日2錠」は覚えていられない。
う〜ん、久しぶりのマーケティング本の良書!
●シュガーマンのマーケティング30の法則

●シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
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