1.まずほめる。
・われわれは、ほめられた後では、苦言も大して辛く感じないものだ。
2.遠まわしに注意を与える。
・「しかし」という言葉を「そして」に変えると、すぐに成功に転じる。人の気持ちや態度を変えようとする場合、ほんの一言の違いが、成功と失敗の分れ目になることがある。
3.まず自分の過ちを話した後、相手に注意を与える。
4.命令をせず、意見を求める。
・命令を質問のかたちに変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。
命令が出される過程に何らかの形で参画すれば、だれでもその命令を守る気になる。
5.顔をつぶさない。顔を立てる。
・たとえ自分が正しく、相手が絶対に間違っていも、その顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷つけるだけに終わる。
・相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪なのだ。
6.わずかなことでも、すべて、おしみなく、心からほめる。
・批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって、花開く。
7.期待をかける。
・どこか良いところを見つけて、それに敬意を表してやると、大抵の者はこちらの思い通りについてくる。
8.激励する。
・子供や夫や従業員を、馬鹿だとか、能無しだとか、才能が無いだとかいってののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。
その逆を行くのだ。
大いに元気づけてやりさえすれば容易にやれると思い込ませ、そして、相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。
そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命にがんばる。
9.喜んで協力させる。
・人を変える必要が生じた場合、次の事項を考えてみるべきだ。
@誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけ考えろ。
A相手に期待する協力は何か?明確に把握せよ
B相手の身になれ。相手の真の望みとはなにか?
Cあなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?
D望み通りの利益を相手に与えよ。
E人に物を頼む場合、その頼みが相手の利益にもなると気づくように話す。
少なくともこの原則を応用しなかった場合に比べると相手を変える可能性は高くなる。